Keio University Global COE Program
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  市民社会におけるガバナンスの教育研究拠点  
    
   
 
研究ユニット
本研究拠点は以下にあげる四つの教育研究ユニットの構成をとる。
 
1:ガバナンス理論構築ユニット
ユニット担当者一覧

 ガバナンス理論構築ユニットは、ガバナンス概念の再検討という課題から出発する。80年代以降、従来の政府主導による統治(government)では政策形成プロセスをうまく説明しきれないとの認識から頻繁に使われるようになってきたガバナンスの概念であるが、必ずしもその概念の内実は明らかであるとは言えない。そこで本ユニットでは、まずガバナンスの概念を理論的・思想史的に探求し、民主主義理論を軸としたガバナンス理論構築のための基盤を固める。その上で他ユニットとの連携を図りつつ、実証研究で浮かび上がるガバナンスの現状を批判的に評価するための理論的枠組みの構築をめざす。また、国際法や国際商取引法という、いわばエリート主導型の法的秩序形成が現実世界のなかでどのような可能性と限界を有しているかを探る。 そして社会学的な分析手法のもとに、市民の日常意識の分析を行うが、このような私的感性が政治という公的領域にどのように表出してくるかという側面に着目したい。

2:市民社会分析ユニット

ユニット担当者一覧

  市民社会分析ユニットでは、おもにナショナルレベルを対象にした市民と政策エリートの意識に研究の焦点をあてる。具体的には21世紀COEでの研究に継続して日本国内外を対象にした調査を実施し、そのデータに基づき、市民と政策エリート間にある意識差を比較政治学的アプローチから分析し、その乖離を埋める方策を導きだす。そうすることで現代政治において望ましいガバナンスのありかたを検討する。
  また、エリートと市民の間で、まさにガバナンスの重層構造性を担い、その重層構造性を可能ならしめている鍵となるメディアの内容分析を行う。
  さらに、世界のさまざまな地域で、国民国家の枠を超えたガバナンスがどう成立しているか、またどう変容しているかを解明する。

3:政策形成分析ユニット
ユニット担当者一覧

 国政レベルの選挙および衆議院と参議院の議事録とロール・コールを研究対象に、2007年に行われた参議院議員選挙から分析を開始し、暫時、時間を遡って研究対象を広げていく。
 また、自治体レベルでの首長や議会と住民意識の連関を同様の手法で分析する。
 そして、政府の統治構造とパフォーマンスの関係を実証的に研究しつつ、新しいタイプのガバナンス評価システムの開発にあたる。その際、普遍的に妥当するガバナンスの形態があるわけでなく、また、グッド・ガバナンスへの考え方が市民のあいだで異なることを考慮して、市民が自由に評価ウエイトを選択できるように工夫する。

 
4:データアーカイヴユニット
ユニット担当者一覧

21世紀COEで構築したデータアーカイヴを一層拡充し、国内外の研究者に開かれた、共同利用のインフラ整備をすすめる。 具体的には、下記のシステムを開発するとともに、下記の様々なデータを収集・変換して収納する。
1:議会議事録検索システムの構築
  衆議院、参議院、全都道府県会議の議事録データを収集し、包括的に検索・分析できる画期的なシステムを開発した。
2:議会議事録収集システムの構築
  順次更新される衆議院、参議院、都道府県議会の議事録データを自動的に収集し、上記検索システムに収納する画期的な   システムを開発した。
3:日本及び諸外国における独自の市民意識の意識調査データ
4:日本及び諸外国における国勢調査データ
5:日本及び諸外国における選挙結果データ
6:日本及び諸外国における法令データ