Keio University Global COE Program
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  市民社会におけるガバナンスの教育研究拠点  
    
   
 
 
教育活動

 本拠点が育成しようとする人材とは、本拠点の教育研究活動を通じて以下5点の基準に適う資質を備え、有為な人材として活躍することができる研究者である。すなわち

  1. 「市民社会におけるガバナンス」研究の中で、市民社会に関する理論やモデルはいうまでもなく、意識調査やヒヤリングによるデータ収集、メディアの内容分析、データ・アーカイヴの構築、計量分析などについての十分な基礎的・専門的な知識を備え、標準年限内で博士号取得が可能である人材。
  2. 日本語だけでなく英語によっても自分の研究公表を学会と論文の双方で恒常的に行い、自分が専攻する個別分野で一定の評価を確保できる人材。
  3. 自分の研究活動を改善して発展させるための柔軟な思考力を持っている人材。
  4. 国際的研究活動の機会で活躍できる能力・戦略・人脈を兼ね備えている人材。
  5. 欧米の研究の紹介やその適用に留まらず、独創的で新たな分析枠組みを開発し、それを世界に向けて発信できる人材。
  上記の達成目標のために必要な指導体制として本拠点では次の教育プログラムを組織・実行する。
 

指導体制

 後期博士課程院生については集団的指導教員制を導入し、分野融合的な研究活動を通じて従来の専攻とは異なる分野の知識技術を獲得させる。また、これまで設置してきた21世紀COE特化型プロジェクト科目を発展させてグローバルCOE特化型プロジェクト科目を設置し、市民社会に関する理論やモデルの他、意識調査やヒヤリング調査のサンプリングや実施方法、メディアの内容分析の実施方法、データ・アーカイヴの構築方法、多変量解析を中心とする計量分析の手法などの幅広い学識を身につけさせる(資質@の育成)。
  その上で、さらに3つの教育研究ユニットに若手研究者を参加させ、実践的な研究に従事させつつ人材を育成する。研究成果のアウトプットについては、21世紀COEの下で増加した英語での論文執筆・学会報告件数をさらに倍増させることを目指し、そのために必要なアカデミック・ライティングとアカデミック・プレゼンテーションを、分野別能力別に大学院科目として設置する(資質Aの育成)。
  さらに本拠点が21世紀COEから継承する欧文誌(査読付)Journal of Political Science and Sociologyによる論文公表機会を効果的に活用しつつ、博士論文完成に向けた指導体制を充実・強化させる(資質@の育成)。
  学位取得後は、競争的公募で採択して海外連携拠点におけるインターンとして短期・長期の共同研究に関わらせることで国際的研究者として育成する(資質Cの育成)。
  なお、若手研究者の研究成果については「自己点検・評価専門委員」が毎年その評価を行い、その評価結果を「自己評価会議」において若手研究者にフィードバックすることで、自己点検と改善の機会を組織的に提供する(資質Bの育成)。

 
支援体制

 研究の経済的支援は、1.博士号取得後の若手研究者(ポスドク)、2.博士号取得直前の後期博士課程単位取得修了者(博士学位候補生)、3.後期博士課程院生(RA対象者)、に対して行う。採用は全て競争的公募とし、特に1.については国内外から幅広く優れた若手研究者を募る。若手研究者に対する経済的支援体制として、研究生括を円滑に送れるよう競争的に約二倍の倍率の中から年間15人を採用する(資質@の支援)。また、採用された若手研究者の実績に関しては、「自己点検・評価専門委員」が毎年度、質・量の両面にわたって評価し、次年度の採用に反映させていく。なお、若手研究者の中から特に優れた業績をあげた者数名を「運営委員会」が選定し、半年間の在外研究・調査を支援する(資質Dの支援)。なお、本拠点が育成する若手研究者には、独立した研究者として必要な研究費の申請方法や効果的なプレゼンテーション能力といった技法についても体系的に訓練を施し、自立して活躍できる機会を提供すると共に大学等研究機関への就職を強力にサポートする。

 
国際的人材の育成  

 「教育・研究国際化推進委員会」を中心として、「研究成果発信委員会」が企画組織する若手研究者国際シンポジウム及び欧文誌(査読付)による英語での研究成果公表を支援する(資質C、Dの育成)。具体的には、投稿雑誌の選択、英語論文の書き方、査読者との討議の効果的な方法等の技術的な指導を講習会・個別指導を通じて体系的に行う。また、海外連携拠点と密接な共同教育体制により国外からの第一線の研究者の短期招聘による講義、研究指導、海外若手研究者の比較的長期の招聘による共同研究を実施し、若手研究者が国際的に能力を十分に発揮できるよう支援する。また海外の若手研究者を積極的に雇用し、わが国の若手研究者との交流を通じて長期的な国際的人材ネットワークの構築を目指す。